カザフスタン・アクタウ旅行日記①

深夜1時、アクタウ空港に到着した。東京からクアラルンプール、アルマトイ経由の大移動で、疲労はピーク。

アクタウ空港は鹿児島空港の半分くらいのサイズで、小さな売店やカフェがある以外は何もない。

SIMカードと200ドル分のテンゲはアルマトイ空港で入手済みだったので、特にやることもない。

バゲージクレームの出口にはアクタウ市街までのタクシーが3500テンゲと看板があり、現状これしか交通手段はないらしい。

ただ今回は、カウチサーフィンで知り合ったザナクという女性が朝になったら迎えに来てくれることになっているので、朝まで空港のベンチでひと眠りすることにした。

アクタウ空港のベンチは数も少なく、また快適とも言えないのであまり眠れず、また何より寒い。仕方なく外の喫煙所で電子タバコを吸っていると、タクシーの運ちゃんが話しかけてきた。

もちろんロシア語もカザフ語もできないので翻訳機を通して話を聞くと、運ちゃんは少年時代に空手をやっていて、アクタウの代表として日本に行って大山倍達の薫陶を受ける予定だったが、直前にけがをして行けなかったらしい。

そんな運ちゃんの話を聞いたりしながら過ごしているうちに夜が明けてきた。

空港で時間をつぶすこと約9時間、Whatsappでやり取りしていたザナクが10時にアルファードで迎えに来てくれた。

運転していたのはプロレスラーのような大男で、ザナクとの関係はよくわからなかったが柔道が好きらしく、日本の柔道家の名前を次々に挙げられるが、阿部詩以外は全くわからなかった。

空港からアクタウ市街までは車で30分くらいの幹線道路で、道路は意外と広くてきれい。砂漠のような茶色がかった光景を想像していたが、意外と緑も多い。モンゴルで見たような明るく鮮やかな緑ではなく、薄く控えめな緑だ。途中にラクダがいたりして、疲れながらもその時だけは少しテンションが上がる。

建物が少なく開放的な、土地には困ってませんと言わんばかりのカザフスタンの光景が気に入った。

ザナクはいきなりだがカスピ海に行こうとのことで、正直疲れていたので休みたかったが、宿もカスピ海からそう遠くないし行くことにした。

そしていよいよ、カスピ海に到着。

はじめて目にするカスピ海は、あいにく曇りで海も若干荒れ模様に見えた。

それでも名前だけは昔から知っていた、けれどどこにあるか最近まで知らなったカスピ海をこの目で見ることができた。

それだけで十分、感無量。

降ろしてくれたところは遊歩道がつづく散歩コースで、午前中のためか人もほとんどいない。

20分ごろ散策したのち、ザナクは仕事があるとのことで帰っていった。

カウチサーフィンでは家に泊めてもらうことも多いけど、今回会うザナクは女性なので、宿は自分で別に確保している。

疲れている&シャワーを早く浴びたい&風が冷たいので、とりあえず宿に移動することにした。カスピ海はまだあとから何度でも来れる。

宿のあるエリアは旧社会主義チックな集合住宅が続いており、建物には側面に番号がついている。

道は広く車も少ないので歩きやすいが、同じような建物がいくつも続くので、宿のある建物を見つけるのに苦労した。

宿はホテルではなく集合住宅の一室を貸し出したもので、1泊15000テンゲ(約4300円)。明日以降はウスチュルト(ボズジラツアー)に都合の良い、もっと街中のドミトリーへ移動する予定だ。

結局建物が見つからずBooking.com経由で連絡すると、貸主が外に出て迎えに来てくれた。12時チェックインだったので、スムーズに案内してくれる。

宿は広いアパートで、家具もそろっていてベッドも広い。ようやくシャワーを浴びると、すぐにベッドで眠ってしまった。

17時ごろ起床し、疲れも取れたので、改めてカスピ海へ散歩。

午前中とは別の、岩場から海へ下りられるスポットへ到着した。

午前中の場所より人も多く、多くの人が海辺で写真撮っている。

18時ごろで空はまだ明るいが、雲間から薄オレンジの夕陽が漏れ出し始めていて美しい。

予想していたよりも寒く、全身に当たる風もかなり強かったが、シャワーを浴びてひと眠りした後なので、その強い風当たりも気持ちいい。

1~2時間ほどの間、カスピ海を眺めたり散歩したりして時間を過ごす。

その後、すぐ近くにスーパーがあったのでお買い物。

スーパー水はペット500mlが250テンゲ(約70円)、コーラ300mlが420テンゲ(約120円)。

激安でもないが、ストレスになるほど高くもない。

ただお菓子やパンは大容量入りのものが多く、単身者には少し肩身が狭い。

一人で食事することをあまり想定していない社会なのかもしれない。

ホテルでゆっくり食べたかったので、名前のわからない肉料理、パン、ジャガイモなどを購入して宿へ戻った。

食べた後は、明日以降の予定などの調べ物をして就寝。

疲れは残っているが、カスピ海も見ることができて充実した一日だった。

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この記事を書いた人

海外旅行好き、バックパッカーと普通の旅行者の中間くらいの経済感覚です。

カウチサーフィン等を使って、現地の人と交流するのも好きです。

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