イランでのカウチサーフィンは危険なこともなく最高でした【おすすめ】

目次

はじめに

カウチサーフィンについては、こちらの記事をご覧ください↓

上の記事の通り、カウチサーフィンは「旅行者が旅行先で現地の人のカウチ(ソファ)に無料で泊めてもらい、国際交流をする」というSNS、またはマッチングサービス。

すごく便利で面白いサービスである一方、変な人とマッチングするリスクも常に存在し、特に初めての時は中々ハードルが高く感じます。

そんなカウチサーフィンですが、イランでは使っている人が他の国に比べて数多く存在します。

このブログ以外にも、イランでカウチサーフィンを使った日本人の体験談がウェブ上にたくさんアップされており、私もそうした体験談を見たことで実際に使ってみたくなりました。

私のはじめてのカウチサーフィンでもある、イランでの経験をまとめてみます。

イランでカウチサーフィンを使った結果は…「最高」の一言

イランでカウチサーフィンを使った感想、それは「最高」の一言でした。

  • ホストが車を出してくれた
  • 観光スポットを案内してくれた
  • 観光スポットの見どころを教えてくれた
  • 両替を手伝ってくれた
  • バスの乗り方を教えてくれた
  • イランと日本について、情報交換をすることが出来た

などなど、挙げればキリがありません!

もちろん、カウチサーフィンはホストによって当たりはずれがあるのも事実。

でもイランに行った多くの日本人が、「イランでカウチサーフィン使ったら最高だった」と証言しています。

うまく使うことが出来れば、あなたのイラン旅行も一層思い出深いものにできるでしょう。

なぜイランはカウチサーフィンがしやすいのか

なぜイランではカウチサーフィンがしやすいのでしょうか

大きな理由は下記の3つです。

イスラム教は客人に対して手厚いおもてなしをする文化

預言者ムハンマドの言葉に、「神と最後の審判を信じる者は、客人を歓待すること」という言葉があります。

イランはその正式名称「イラン・イスラム共和国」が示す通り、イスラム教の戒律に則り法律などが定められています。

当然ながら、国民は敬虔なムスリム(イスラム教の信仰者)が多いです。

私がカウチサーフィンで訪問したホストの家でも、様々な手厚いおもてなしを受けました。

またお別れの際には、おみやげを持たせてくれたり、旅の無事を祈る別れの儀式をやってくれたりして、そのおもてなしの手厚さを目の当たりにしました。

カウチサーフィンの無償でゲストを迎え入れる活動は、イランの文化と非常にマッチしていると言えます。

イラン人は外国人にイランの良さを教えたがっている

イランでカウチサーフィンをしやすい2つ目の理由、それは「イラン人は外国人にイランの良さを教えたがっている」ということが挙げられます。

私はイラン人のホストに、「なぜカウチサーフィンをしているのか?」を訪ねてみました。

そのとき返ってきた答えは、

「イランは外国人から危険な国だと思われている。でも実際は、豊かな文化遺産がたくさんあり、人々も優しい平和な国。外国人と交流して、危険な国だという誤解を解きたい。」

ということでした。

これは複数のホストが同じことを言っていて、あるホストは「あたなが街の様子を家族にライブ中継して、どれくらい平和か教えてあげて!」という依頼までされました笑

さすがにそこまではやらなかったのですが、イランの街が平和そのものなのは私も体感できたので、「イラン=危険な国」という誤解を解きたいという彼らの気持ちはよく理解できました。

イランは親日国である

イランがカウチサーフィンをしやすい3つ目の理由、それは「イランは親日国である」という理由です。

日本人に好意的な親日国として、他にもタイや台湾、トルコなどが有名です。

でもタイに住み、トルコも旅行した私の個人的な体験で言うと、イランはその中でトップの親日度を感じる国です。

私がイランの街中を歩いているとき、2人の若者に英語で声をかけられました。

イランの若者

「あなたは日本人ですか?」

コウ

「そうです」

イランの若者

「僕たちは日本が好きで、柔道を習ってるんです!ぜひ一緒に写真を撮ってください!」

日本人という理由で街中で声をかけられることはタイでもありましたが、イランのたった1週間の滞在でこのような経験をするとは思いませんでした。

「イランが他の国より親日に感じる」というのは、私以外にも感じている人も多いようです。

イランでカウチサーフィンを使うべき理由2つ

次に、あなたがイランでカウチサーフィンを使うべき理由を解説します。

ホテル予約サイトが使えない(使いづらい)

イラン旅行時の大きなネガティブ面として、Booking.comなどの「ホテル予約サイトが使えない」ということが挙げられます。

これはイランがアメリカの敵国であり、経済制裁の対象国であるためです。

そのため、イラン国内ではクレジットカードが使えず、ホテルの予約サイトも機能していません。

他のイラン旅行者を見ると、当日飛び込みで探したり、海外の予約サイトやWhatsapp等を使って探す人も多いようです。

いずれにしても、他の国と比べて不便なことには変わりないので、カウチサーフィンも有力な選択肢となるでしょう。

イラン人だからこそ知っているおすすめスポットやルールを教えてもらえる

カウチサーフィンを使うことで、現地のイラン人だからこそ知っている情報を教えてもらえます。

イランは見どころが多い国ですが、日本語圏のインターネットではまだまだ落ちていない情報もあります。

また、見どころが多いので、インターネットにあったとしてもすべての情報を調べきっておくのは難しいでしょう。

私はカウチサーフィンのホストに、モスクの奥の部屋への入り方や見学ルールを教えてもらいました。

また、SIMカードの購入や、イランリアルへの両替、バスチケットの購入を手伝ってくれました。

それだけでなく、車を出して空港に迎えに来てくれたり、観光スポットに連れて行ってくれたりもしています。

どこまでやってくれるかはあくまでもホスト次第でありますし、あまり期待していくのは良くないかもしれませんが、観光客では知りえない情報を教えてくれる可能性はあります。

イランでカウチサーフィンを使う時に注意すること3つ

リファレンスをよく読んで信頼できる人か確認

カウチサーフィンでホストを探すときは、信頼できる人を探し出すのが何よりも重要です。

信頼できる人を探す上で重要なことの一つは、その人のリファレンスです。

リファレンスとは、過去にそのホストの家に泊まった人たちが残していくレビュー(評価)です。

各個人のプロフィールページの「Reference」から見ることができます。

Referenceをクリック

リファレンスは大きくポジティブとネガティブに分類されます。

大抵のゲストは気を使ってポジティブに分類するので、できれば読んでみましょう。

実際Negativeを残されていることはほとんどないので、読んでみるのをおすすめします

ホストのプロフィール欄から確認することが出来るので、

過去に嫌な体験をした人はいないか?

そのホストに関するネガティブな情報が無いか?

リファレンスを読んで、よく確認してみましょう。

男性一人の家には泊まらない

安全なホストを探すコツ、それは男性一人のホストを避けることです。

私は男性なので男性一人のホストのところに泊まることもありますが、もし私が女性ならかなり慎重になるでしょう。

もし海外で性暴力や強盗などにあった場合、その解決は日本にいるときと比べて難航する可能性が高いです。

できるだけ男性一人のホストを避け、カップルや家族連れのホストを優先的に探しましょう。

カップルや家族連れであれば、変な人である確率は下がります(ただ、完ぺきではありません)。

やりとりに違和感があったらやめるのも勇気

カウチサーフィンでは、リクエストのメッセージを送ってポジティブな返事があれば、そこから詳細のやり取りをしていきます。

会う場所、宿泊日数、家のルール等です。

このやり取りの時に、相手からの返信がかみ合わなかったり、違和感を感じたりすることがあります。

例えば、こちらの聞きたいことに答えてくれなかったり、プロフィールに書いている情報がウソだったりすることがあります。

そうした違和感がぬぐえない時は、リクエストをキャンセルしましょう。

私もそうした違和感が生じたときは、何かと理由をつけてキャンセルしています。

相手のあることなので黙ってドタキャンしたり、直前にキャンセルしたりすることは避けた方が良いですが、自分の安全が第一です。

実際の体験談

ヴァルザネ

ヴァルザネでは、20代の男性の家に泊めてもらいました。

家には家族と住んでいたので、お父さん、お母さん、妹と一緒でした。

滞在中は塩湖に連れて行ってくれたり、砂漠でバーベキューやバギー乗り体験をさせてもらいました。

家族もとても親切で、朝食を一緒に用意してくれたり、最後はお土産に食べ物(ピクルスやコンペイトウ)とテーブルクロスをくれました。

ヴァルザネは小さな町でしたが、それだけに観光地ではないイランのローカルな雰囲気が経験できました。

イスファハン

イスファハンでは30代の夫婦の家に泊めてもらいました。

二人とも英語ペラペラで、イマーム広場やバザールを案内してくれ、食事もごちそうしてくれました。

夜は裏庭でシーシャも吸えて、大満足です。

シーラーズ

シーラーズでは30代夫婦とおじいさん、5歳くらいのお子さんの家族の家にお世話になりました。

ピンクモスクとペルセポリスに連れて行ってくれた他、山岳地帯の部族の家で遊牧民の生活を垣間見ることが出来ました。

ピンクモスクとペルセポリスは有名な観光スポットなので行くつもりでしたが、遊牧民の村は当然知りませんでした。

こういった自分では事前に知りようのない場所までアクセスできてしまうところが、カウチサーフィンの醍醐味です。

イランでカウチサーフィンを使うためのアドバイス

Public tripを設定すれば、向こうからオファーが来る可能性もある

自分のプロフィールのダッシュボードから、My Travel Planを設定することが出来ます。

これは例えば「11/19~11/23 バンコク」のように、自分の予定を他の人が見られるよう公開することです。

私はイランに行くときにMy Travel Planで公開していましたが、何十人ものイラン人からホストをしたいというオファーがありました。

たくさんあるオファーの中から自分にマッチしそうな人を探すのも、一つの手段だと思います。

全章で説明した通り、リファレンスを読んだり、やり取りをしてみて、良いホストを探してみましょう。

イランでカウチサーフィンを使うためのQ&A

来たメッセージにはすべて返信しなければダメ?

My Travel Planで自分の旅行予定を公開していると、ホストをしたいというオファーがたくさん届く可能性があります。

また、自分から泊めてくださいとリクエストして始まるコミュニケーションもあるでしょう。

そうしたメッセージ全てに返信する必要はありません。

もちろん、返信できるならそれに越したことはありませんが、英語で一々断りの返信を書くのはなかなか大変です。

自分から色々と質問してコミュニケーションをはじめていれば、断る時も丁寧に断る必要があります。

ただ、無数に来るメッセージに対しては、全て返信の必要はありません。

おみやげは何を持っていくべき?

カウチサーフィンでは、ホストにおみやげを持っていく人が多いです。

ただし、義務ではありません。

なので持っていかなくても大丈夫ですが、もし持っていく場合は日本のお茶や湯のみなどを私は持っていくことが多いです。

これは相手の年齢や性別、その他好みによって変わりますので、あなたなりにホストの好きそうなものを想像して持っていけば、喜んでくれるでしょう。

まとめ

今回の記事では、イランでのカウチサーフィン経験について、実例も交えて解説しました。

イランはカウチサーフィンが使いやすく、またホテルが予約しづらいのでメリットも多い国です。

使い方に注意する必要はありますが、イランに行くのであればぜひ一度は体験してみることをおすすめします!

日本にいては決して知ることのできない、本当のイラン文化がそこにはあるでしょう。

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この記事を書いた人

ちょっと変わった国に行ってイキりたいが、その割に安全最優先の旅ばかりしている。

世界一周に行くほどの精神的余裕もなく、貧乏旅行も嫌いなため、世界一周旅行者ともバックパッカーとも言えない中途半端な存在へとなり果てた。

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